幸福なポジティヴィスト

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宮城聡「(「沖縄県民の戦争体験記」) 戦争体験を記録する」

宮城聡,1971,「(「沖縄県民の戦争体験記」) 戦争体験を記録する」『世界』307: 267-271.


1.はじめに
・筆者が採録、編著をした『沖縄戦記録Ⅰ』は沖縄県史24巻中第9巻となっている。
・そこでのお話をまとめている。

2.本稿での気になるところ
・供出という食糧物資の強制納入も行われたが、いよいよ米軍の進攻が予想されることになると、旧天皇制強権によって、すべての沖縄県にいる男子が「召集」という名で、強大な米軍火砲の最前線に立たされた。徴兵年齢に満たないものは繰り上げ現役召集、一般のすべての男子は防衛召集、義勇隊召集、学徒、女子青年、はては慰安婦なる彼らの性本能を満たすためのものまで、有無を言わさず、引っ張り出して、最後には、米軍の強力な火砲のえじきにさせた。沖縄県民の戦争体験記録は、これらの事情をも採録するもので、さらに、この第三十二軍によるいわれない誹謗と圧迫の実情も現されるが、捕虜になって後の、米軍による桎梏も詳しく語られるのである。(268-269)