幸福なポジティヴィスト

アイコンの作者忘れてしまいました。

北海道ダムめぐり in 東桜岡

コロナで自粛だから絶対に人がいないところにドライブ。今回は思い出の町、旭川市の端の端。東桜岡にある貯水ダムに来てみた。石碑1蘇水潤郷の文字が。石碑2この裏には功労者と沿革が彫られていた。以下文字おこし。功労者 小谷勝治 幼時父元蔵と倶に入地…

東日本大震災から9年。岩手県沿岸、釜石市鵜住居にいく。うのすまい・トモス編

chanomasaki.hatenablog.com前回の続編です。スタジアムと宝来館を見たのち、われわれは鵜住居駅に併設されている「うのすまい・トモス」を訪れました。 unosumai-tomosu.jp鵜住居駅待合室 案内板このうち、②のいのちつなぐ未来館が今回の目的です。入ってみ…

東日本大震災から9年。岩手県沿岸、釜石市鵜住居にいく。スタジアム・宝来館編

東日本大震災から9年が経過した。私自身は高校一年生の時に岩手県内陸で地震を経験した。 春休みの補講期間中の帰りのホームルームで猛烈な揺れを経験したことをいまだにはっきり覚えている。震災から1か月後の4月。陸前高田を訪れたときの生と死の、津波に…

日本軍「慰安婦」被害者の言説的構築とその表象——裴奉奇をめぐる新聞報道と川田文子の『世界』掲載論文をもとに

#『世界』研究 日本軍「慰安婦」をめぐってはこれまで膨大な数の言説が蓄積されている。そうした言説において、戦地に連行され、性を蹂躙され、生命を奪われ、生き延びたとしても元の人生に戻ることもできない人生そのものを破壊された日本軍「慰安婦」制度…

山田盟子という人について

私の書架には山田盟子の『占領軍慰安婦』(講談社文庫 1995)がある。 単行本は光人社から1992年8月から出された。文庫版のうしろの「文庫化にあたって」において、気になる記述があった。1963年6月、私は外政審議室からの訪問を受けた。政府のメンツを…

『世界』研究#3 1994年(592-602)の『世界』

<プロジェクト1>「綜合雑誌『世界』における「慰安婦」問題の言説と表象——「八・一五」記憶のメディアは「慰安婦」問題をどのように報じたのか」(略称『世界』研究) リサーチ・クエスチョンは準備中『世界』研究#3 1994年(592-602)の『世界』 1994年1月(…

『世界』研究#2 1995年(603-616号)の『世界』

<プロジェクト1>「綜合雑誌『世界』における「慰安婦」問題の言説と表象——「八・一五」記憶のメディアは「慰安婦」問題をどのように報じたのか」(略称『世界』研究) リサーチ・クエスチョンは準備中『世界』研究#2 1995年(603-616号)の『世界』 1995年…

『世界』研究#1 1991年9月(558)号「特集 歴史の前の責任」

<プロジェクト1>「綜合雑誌『世界』における「慰安婦」問題の言説と表象——「八・一五」記憶のメディアは「慰安婦」問題をどのように報じたのか」(略称『世界』研究) リサーチ・クエスチョンは準備中『世界』研究#1 1991年9月(558)号「特集 歴史の前の責…

ポール・ウィリス『ハマータウンの野郎ども』

<書誌情報> Paul E. Willis, 1977, Learning to Labour: How Working Class Kids Get Working Class Jobs, London: Saxon House.(=1985(1996),熊沢誠・山田潤訳,『ハマータウンの野郎ども』筑摩書房.)ハマータウンの野郎ども (ちくま学芸文庫)作者…

「慰安婦」問題に関する文献リスト(ゆっくり作成中)

「慰安婦」問題に関する文献リスト(Bibliography about "Comfort women" / “sex slaves.” )1.はじめに――目的と注意事項 最近戦争社会学についての記事をアップする過程で、「慰安婦」問題関連の書籍や論文を取り上げることが多かったので、いっそのこと…

昭和20年から30年の山口県議会史——日韓漁業協定に関して

<書誌情報> 『山口県議会史』 山口県議会史昭和三〇年の県議会○二月臨時会 八三〇頁から八三二頁 ①井川議員の質問 ついでに沿岸漁民の問題をもう一点触れておきたい。今度の予算を見ると水産漁業協同組合指導に要する経費というのが七十一万八千円ある。こ…

原彬久編『岸信介証言録』

<書誌情報> 原彬久編,2003,『岸信介証言録』毎日新聞社.岸信介証言録 (中公文庫)作者: 原彬久出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/11/21メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る p31 岸氏が「反共」・「反ソ」であることはいまさら…

ロー・ダニエル『竹島密約』

<書誌> ロー・ダニエル,2008,『竹島密約』草思社.竹島密約 (草思社文庫)作者: ローダニエル,Roh Daniel出版社/メーカー: 草思社発売日: 2013/02/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 本書において李ライン及び日韓漁業問題についてどの…

東洋経済オンラインの日韓漁業協定に関する記事

<書誌> 山田吉彦,2019,「日韓漁業協定の日本にはどうにも不平等な現実——成り立ちから追ってみればカラクリがわかる」東洋経済オンライン(最終確認日2019年9月10日) toyokeizai.netここで取り上げられている日韓漁業協定は、李承晩ラインなど竹島/独島…

『世界』『新東亜』共同企画「日本軍『「慰安婦」』問題をどう考えるか」

<書誌情報> 大鷹淑子、下村満子、野中邦子、和田春樹,1995.11「なぜ『国民基金』を呼びかけるか」問題は、日本政府にとって、「従軍慰安婦」問題は国家が犯した戦争犯罪であると法的に認めることは難しいということです。日本国家にそのことを認定させ、…

ラトゥール『社会的なものを組み直す——アクターネットワーク理論入門』

<書誌情報> ブリュノ・ラトゥール,伊藤嘉高訳,2019,『社会的なものを組み直す——アクターネットワーク理論入門』法政大学出版局.社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門 (叢書・ウニベルシタス)作者: ブリュノラトゥール,Bruno Latour,…

中山元『フーコー――思想の考古学』書誌情報と目次

<書誌情報> 中山元,2010,『フーコー――思想の考古学』新曜社.フーコー思想の考古学作者: 中山元出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2010/04/09メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る目次第一章 フーコーの初期――『精神疾患とパ…

佐賀純一『戦火の記憶』

<書誌情報> 佐賀純一,1994,『戦火の記憶——いま老人たちが重い口を開く』筑摩書房.戦火の記憶―いま老人たちが重い口を開く作者: 佐賀純一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る〇長南善治(大正12年生ま…

仲程昌徳『沖縄の戦記』

仲程昌徳,1982,『沖縄の戦記』朝日新聞社.沖縄の戦記作者: 仲程昌徳出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/03/15メディア: オンデマンド (ペーパーバック)この商品を含むブログを見る 目次序 時期区分 Ⅰ 戦記作品の先駆 Ⅱ 沖縄人による戦争記録 Ⅲ 本…

吉田裕「第1章 敗戦と占領」

<書誌> 吉田裕,2011,『兵士たちの戦後史』岩波書店.兵士たちの戦後史 (シリーズ 戦争の経験を問う)作者: 吉田裕出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/27メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る本書は岩波書店の「戦争…

高橋三郎「戦争研究と軍隊研究」

高橋三郎,1974,「戦争研究と軍隊研究——ミリタリー・ソシオロジーの展望と課題」『思想』605.(再録:2013,『戦争社会学の構想——制度・体験・メディア』勉誠出版,43-76.)戦争社会学の構想 ―制度・体験・メディア―作者: 福間良明,野上元,蘭信三,石原俊…

アルヴァックス「第4章 思い出の位置づけ」『記憶の社会的枠組み』

<書誌> Maurice Halbwachs, [1925]1994, Les Cadres sociaux de la mémoire, Albin Michel.(=鈴木智之訳,2018,『記憶の社会的枠組み』青弓社.)記憶の社会的枠組み (ソシオロジー選書)作者: モーリス・アルヴァックス,鈴木智之出版社/メーカー: 青弓…

小森陽一『天皇の玉音放送』

<書誌> 小森陽一,2003,『天皇の玉音放送』五月社.天皇の玉音放送 (朝日文庫)作者: 小森陽一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2008/08/07メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (3件) を見る 目次 第一章 二十一世紀における…

竹内洋『教養主義の没落』

<書誌> 竹内洋,2003,『教養主義の没落——変わりゆくエリート学生文化』中央公論新社.教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)作者: 竹内洋出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/07/01メディア: 新書購入: 17人 クリック: 277回この…

細谷雄一『歴史認識とは何か』

<書誌> 細谷雄一,2015,『戦後史の解放Ⅰ 歴史認識とは何か——日露戦争からアジア太平洋戦争まで』新潮社.戦後史の解放I 歴史認識とは何か: 日露戦争からアジア太平洋戦争まで (新潮選書)作者: 細谷雄一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/07/24メディア…

藤田久一『戦争犯罪とは何か』

<書誌> 藤田久一,1995,『戦争犯罪とは何か』岩波書店.戦争犯罪とは何か (岩波新書)作者: 藤田久一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/03/20メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る目次 はじめに Ⅰ 戦争法の成立と展開 Ⅱ 新たな戦争犯罪間…

小熊英二『生きて帰ってきた男』

<書誌> 小熊英二,2015,『生きて帰ってきた男——ある日本兵の戦争と戦後』岩波書店.生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書)作者: 小熊英二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/06/20メディア: 新書この商品を含むブログ (36件) を見る…

戦争社会学リンクガイド

本ページでは、戦争に関するサイトを備忘録的に保存することを目的としています。◆サイト名 URL メモ サイトのトプ画的なもの という順序で掲載しています。 ◆中帰連(中国帰還者連絡会) http://www.ne.jp/asahi/tyuukiren/web-site/backnumber/05/top_5.htm…

菊池 義邦「悪夢は林の如く」

<書誌> 菊池 義邦,1971,「悪夢は林の如く (我々はなぜ自らを告発するのか——中国関係元戦犯の手記)」『世界』311: 144-147.展開線を圧縮し攻撃前進中の事です。殺伐たる戦場で娘を見つけたら逃す筈はなく、獲物を見つけた鷹のように兵隊達は女を目がけて…

暉峻淑子「 〔報告〕 政治的な力になりうるか」

<書誌> 暉峻淑子,1985,「特集 女が変える 〈シンポジウム〉 女たちのいま、そして未来は?——家庭・労働・平和を考える 第Ⅲ部 女性と平和〔報告〕 政治的な力になりうるか(含 討論)」『世界』478: 47-57.戦争中、女は人的資源の子産みの道具とされ、戦…