幸福なポジティヴィスト

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2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アンダーソン『想像の共同体』「Ⅴ 古い言語、新しいモデル」

<文献> Benedict, Anderson, [1983]2006, IMAGINED COMMUNITIES: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism, London: VERSO. ( = 2007, 白石隆・白石さや訳『定本想像の共同体――ナショナリズムの起源と流行』書籍工房早山.) Ⅴ 古い言語、新し…

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会③

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会 <書誌> Roland, Barthes, 1980, La chambre claire: Note sur la photographie, Paris: Galimard. (=花輪光訳, 1999, 『明るい部屋――写真についての覚書』みすず書房.) 3.出発点としての感動 つまり、あらゆる還元…

N, Fairclough, Chapter 7 “Identity and Social Relations in Media Texts” MEDIA DISCOURSE

<文献> N・Fairclough, 1995, “Identity and Social Relations in Media Texts”, MEDIA DISCOURSE, Hodder Education. 1.本章の課題とその方法 〇本章の課題 ・テクストの中で常に同時に行われている2つのプロセスを扱う。 →①アイデンティティの構築、②…

倫理を学ぶこと、研究することとはどういうことか

1.倫理を学ぶということ倫理が持つ特質は、「定義や理論化になじみにくい性質」であり、それゆえ倫理は、「倫理について考える人の数だけ倫理がある」といった非常に曖昧なものとして捉えられている。 しかし確かなことは、倫理は「べからず集」や「ルール…

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会②

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会 <書誌> Roland, Barthes, 1980, La chambre claire: Note sur la photographie, Paris: Galimard. (=花輪光訳, 1999, 『明るい部屋――写真についての覚書』みすず書房.) 1.「写真」の特殊性 私は「写真」の《存在論…

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会①

ロラン・バルト『明るい部屋』読書会 <書誌情報> Roland, Barthes, 1980, La chambre claire: Note sur la photographie, Paris: Galimard. (=花輪光訳, 1999, 『明るい部屋――写真についての覚書』みすず書房.) 1.はじめに――ロラン・バルトの基本情報 …

R・シルバーストーン『なぜメディア研究か』「11 コミュニティ」

11.コミュニティ<要約>本章における「コミュニティ」という概念は、ひとまずのところ、「経験」として置かれている。われわれは他者との関係の中で、自分がどこにいるのかという帰属の問題を絶えず確認しながら、そうしたアイデンティティを生きている…

R,Shilverstone, 1999, Why Study the Media?

本シリーズで取り上げるのは、ロジャー・シルバーストーンが1999年にだしたWhy Study the Media?である。 Why Study the Media? [ペーパーバック] Silverstone Sage Publications, Incorporated 1999-12-13 本書は邦訳もされており、邦題は『なぜメディア研…