幸福なポジティヴィスト

アイコンの作者忘れてしまいました。

高橋喜久江「妓生観光を告発する——その実態をみて (特集 韓国の現状と日本の民主主義)」

<書誌> 高橋喜久江,1974,「妓生観光を告発する——その実態をみて (特集 韓国の現状と日本の民主主義)」『世界』342: 144-148.〇日本人の責任 観光買春は朝鮮に潜在する反日感情に、火をつけ油を注ぐ役割を果たしている。日本による三六年間の植民地支配…

松井やより「買春観光の経済と心理(日本の潮)」

<書誌> 松井やより,1978,「買春観光の経済と心理(日本の潮)」『世界』391: 327-330.・台湾、韓国、フィリピン、タイなどが買春観光地帯であった。 ・買春観光は一種の性侵略であり、経済侵略と密接不可分に結び付いているのである。例えば韓国のキーセ…

宮城聡「(「沖縄県民の戦争体験記」) 戦争体験を記録する」

宮城聡,1971,「(「沖縄県民の戦争体験記」) 戦争体験を記録する」『世界』307: 267-271. 1.はじめに ・筆者が採録、編著をした『沖縄戦記録Ⅰ』は沖縄県史24巻中第9巻となっている。 ・そこでのお話をまとめている。2.本稿での気になるところ ・供出…

田部井杏佳「韓国から世界へと広がる「平和の少女像」——韓国の運動とカナダ・トロントにおける取組を中心に」

田部井杏佳,2017,「韓国から世界へと広がる「平和の少女像」——韓国の運動とカナダ・トロントにおける取組を中心に」『季刊 戦争責任研究』89: 2-23.〇本稿の課題 ・「平和の少女像」(正式名「平和の碑」、日本では「慰安婦像」「少女像」と言われている…

金城睦「沖縄の人権問題——その盲点」

<書誌> 金城睦,1972,「沖縄の人権問題——その盲点」『世界』319: 134-139 .本稿は沖縄の人権問題として売春婦の前借金による隷属状態を問題とする。 その結びに慰安婦関する記述を見つけた。(五) むすび ともあれ、売春問題はおそまきながらようやく陽…

石原昌家「〈ドキュメント〉沖縄戦——民衆の眼差しから」

<書誌> 石原昌家,1985,「〈ドキュメント〉沖縄戦——民衆の眼差しから」『世界』475: 74-97. 〇慰安婦に関する記述1.米軍上陸まで 〇とりあげられた家 ・さらに軍は民家を取り上げて慰安所も設置していった。(75) ・日本軍は、後方施設と称して各部隊…

林博史「「従軍慰安婦」問題日韓合同研究会の報告」

林博史,1994,「「従軍慰安婦」問題日韓合同研究会の報告」『季刊 戦争責任研究』2: 38-43. 1.一回目の研究会の成果 ・慰安所の設置・運営の主体は軍であり、業者が介在してもその役割は従属的。 ・慰安婦の徴集は強制的な手段がとられたり、強姦からの…

長田由美「フィリピンにおける元「従軍慰安婦」調査報告」

長田由美,1993,「フィリピンにおける元「従軍慰安婦」調査報告」『季刊 戦争責任研究』1: 47-50. 1.はじめに ・本論文の下となる調査の時点で、「従軍慰安婦」ないし類似ケース68件、強姦ケース37件、拷問のケース2件の連絡が寄せられていた。従軍慰安…

林博史「陸軍慰安所管理の一側面」

<書誌> 林博史,1993,「陸軍慰安所管理の一側面——「衛星サック」交付資料を手がかりに」『季刊 戦争責任研究』1: 12-19. 1.はじめに ・「衛生サック」(コンドーム)の「交付」「追送」に関する資料が発見された。コンドームがどのような手続きを経て…

吉見義明「陸軍中央と「従軍慰安婦」政策」

吉見義明,1993,「陸軍中央と「従軍慰安婦」政策——金原節三「陸軍省業務摘録」を中心に」『季刊 戦争責任研究』1: 4-11. 1.はじめに 金原節三「陸軍省業務日誌摘録」から明らかになったことをまとめていく。 ・金原節三は陸軍省軍医学校を卒業、敗戦時第…

岡部牧夫「歴史のなにを、どう修正するか」

<書誌> 岡部牧夫,2000,「歴史のなにを、どう修正するか——日本近現代史研究と<国民>の概念」歴史学研究会編『シリーズ 歴史学の現在 4 歴史における「修正主義」』青木書店,3-28.歴史における「修正主義」 (シリーズ歴史学の現在)作者: 歴史学研究会…

山崎洋子『女たちのアンダーグラウンド』

<書誌> 山崎洋子,2019,『女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇』亜紀書房.女たちのアンダーグラウンド――戦後横浜の光と闇作者: 山崎洋子出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2019/04/25メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 目次プロロー…

David McCallum, 1997,“Chapter 3 Mental health, criminality and the human science” , Foucault, Health and Medicine, 53-73.

<書誌> Alan Petersen and Robin Bunton eds. Foreword by Bryan S. Turner, 1997, Foucault, Health and Medicine, London: Routledge.Foucault, Health and Medicine作者: Robin Bunton,Alan Petersen出版社/メーカー: Routledge発売日: 1997/04/24メデ…

ニック・クドリー『メディア・社会・世界——デジタルメディアと社会理論』

<書誌> ニック・クドリー,山腰修三監訳,2018,『メディア・社会・世界——デジタルメディアと社会理論』慶応義塾大学出版会.メディア・社会・世界:デジタルメディアと社会理論作者: ニック・クドリー,Nick Couldry,山腰修三出版社/メーカー: 慶應義塾大学…

山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』

<書誌> 山口慎太郎,2019,『「家族の幸せ」の経済学——データで分かった結婚、出産、子育ての真実』光文社.「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)作者: 山口慎太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2019/07/1…

岸政彦『マンゴーと手榴弾』書誌と目次

<書誌> 岸政彦,2018,『マンゴーと手榴弾——生活史の理論』勁草書房.マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス)作者: 岸政彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2018/10/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る目次はじめに マンゴ…

吉田裕「序章 一つの時代の終わり」

<書誌> 吉田裕,2011,『兵士たちの戦後史』岩波書店.兵士たちの戦後史 (シリーズ 戦争の経験を問う)作者: 吉田裕出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/27メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る本書は岩波書店の「戦争…

吉田裕『兵士たちの戦後史』書誌情報と目次

<書誌> 吉田裕,2011,『兵士たちの戦後史』岩波書店.兵士たちの戦後史 (シリーズ 戦争の経験を問う)作者: 吉田裕出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/07/27メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る本書は岩波書店の「戦争…

津田正太郎「第15講 社会問題とメディアはいかに関わるのか」『メディアは社会を変えるのか』

<書誌情報> 津田正太郎,2016,「第15講 社会問題とメディアはいかに関わるのか」『メディアは社会を変えるのか——メディア社会論入門』世界思想社,158-168.メディアは社会を変えるのか―メディア社会論入門作者: 津田正太郎出版社/メーカー: 世界思想社発…

『天皇そして昭和——日本人の天皇観』

<書誌> 朝日新聞テーマ談話室編,1989,『天皇そして昭和——日本人の天皇観』朝日新聞社.天皇そして昭和―日本人の天皇観作者: 朝日新聞テーマ談話室出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1989/04メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 呪縛の言葉 田…

戦争体験 玉音放送を人々はどのように体験したのか.

「昭和ひとけたのいつわらざる感慨」 太田昭三 60 無職 長崎市 21-22. 終戦時,私は,長崎に原爆が投下されてから四日後の昭和二十年八月十三日からは十五日まで原爆廃墟後の整理のため,焼けつくような炎天下で作業していた. 十五日の昼下がり,サイド…

津田正太郎「第8講 メディアは国境を超えるのか」『メディアは社会を変えるのか』

<書誌情報> 津田正太郎,2016,「第8講 メディアは国境を超えるのか」『メディアは社会を変えるのか——メディア社会論入門』世界思想社,76-86.メディアは社会を変えるのか―メディア社会論入門作者: 津田正太郎出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2016/03…

あたかも事実に基づいているように見せかけて,トンでも解釈を開示する有害サイト一覧(Amazonカスターマーによるレビュー)

自身を在野の研究者とか,○○に関心をもって勉強している者,フリージャーナリストと名乗り,皆さんに「隠された真実」を伝えようとする良心的な人物であるかのように位置づけ,事実のでっち上げ,あるいはトンでも解釈をネット上に開示するのは,啓蒙の体裁…

津田正太郎「第4講 戦争プロパガンダにメディアはどのように関わってきたのか」『メディアは社会を変えるのか』

<書誌情報> 津田正太郎,2018,「第4講 戦争プロパガンダにメディアはどのように関わってきたのか」『メディアは社会を変えるのか——メディア社会論入門』世界思想社,32-42.メディアは社会を変えるのか―メディア社会論入門作者: 津田正太郎出版社/メーカ…

Robin Bunton and Alan Petersen, 1997, “Introduction: Foucault’s medicine,” Foucault, Health and Medicine, 1-11.

<書誌情報> Alan Petersen and Robin Bunton eds. Foreword by Bryan S. Turner, 1997, Foucault, Health and Medicine, London: Routledge.Foucault, Health and Medicine作者: Robin Bunton,Alan Petersen出版社/メーカー: Routledge発売日: 1997/04/24…

用語学#11 Adorno, Theodor W. (テオドール・アドルノ)

用語学#11 Adorno, Theodor W. (テオドール・アドルノ)(1903-69) フランクフルト学派,アドルノは彼の母国ドイツで人生の多くを過ごしたが,1934年から1960年の間,彼はナチスドイツからの亡命者として逃げきたアメリカで過ごした.彼は哲学,そし…

M・フーコー『知の考古学』Ⅳ-Ⅱ 独創的なものと規則的なもの

<書誌情報> Michel Foucault, 1969, L'Archéologie du savoir, Paris: Gallimard. (=2012,慎改康之訳,『知の考古学』河出書房新社.知の考古学 (河出文庫)作者: ミシェル・フーコー,慎改康之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/09/05メディア:…

J. ボードリヤール『消費社会の神話と構造』杉山光信編,1989,『現代社会の名著』より

<書誌情報> 若林幹夫,1989,「ボードリヤール『消費社会の神話と構造』」杉山光信編,1989,『現代社会の名著』中央公論新社,44-56.現代社会学の名著 (中公新書)作者: 杉山光信出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1989/07メディア: 新書この商品を含む…

A・プラトカニス,E・アロンソン,1998,『プロパガンダ』第2章

<書誌情報> A・プラトカニス,E・アロンソン,社会行動研究会訳,1998,『プロパガンダ――広告・政治宣伝のからくりを見抜く』誠信書房.プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く作者: アンソニープラトカニス,エリオットアロンソン,社会行動研究会…

津田正太郎「第3講 メディアはナショナリズムを高揚させるのか」『メディアは社会を変えるのか』

<書誌情報> 津田正太郎,2016,「第3講 メディアはナショナリズムを高揚させるのか」『メディアは社会を変えるのか——メディア社会論入門』世界思想社,22-31.メディアは社会を変えるのか―メディア社会論入門作者: 津田正太郎出版社/メーカー: 世界思想社…