幸福なポジティヴィスト

アイコンの作者忘れてしまいました。

戸塚悦朗,1995,「国連の「従軍慰安婦」問題へのとりくみ——戦争犯罪=人道に対する罪の立場から

<書誌情報>
戸塚悦朗,1995,「国連の「従軍慰安婦」問題へのとりくみ——戦争犯罪=人道に対する罪の立場から」『世界』613: 266-270.

○国連調査団の訪日
国連の予備報告書
・民間募金による「慰安婦」への見舞金支払いを基本に、国家責任の承認を拒否している日本政府に対して厳しい評価を下している。

○民間募金は責任回避
慰安婦」被害者に贈られる「補償に代わる」金銭は、あくまでも「民間募金」によるもので、国家補償ではない。
慰安婦は人道に対する罪、戦争犯罪なのである
ドイツやアメリカとの比較

○国連NGO
国連NGOの立場を紹介。性奴隷制度であり、当時の国際法に違反する重大人権侵害であって人道に対する罪

○日本政府
一定の承認はしつつも、一貫して法的責任を回避し続けてきた。
国連の範囲外
二国間条約で解決済み
→二国間条約がない国では法的責任は残っている。
日韓協定には人権侵害に対する賠償責任に関する条項は含まれていない。
不処罰の責任としての賠償責任
国家間条約では個人請求権は放棄できない。
国連裁判所での法的判断をゆだねること。

○国連の取り組み
戦時性奴隷という枠組みで諸決定が積み重ねられている。
○国家補償法案を
国連信義に照らし合わせると、国家補償法案を制作すべきである。

慰安婦を優先するのか
国連の審議が進んでいるから
真相究明と法的検討が進んでいる
現在進行中の日本政府による違法行為に基づく国家責任がある。
→現在進行形で慰安婦の名誉を傷つけている。

○世界の孤児
国連中心主義を取らなければ国際的に存在できない
国際法に基づき平和を努力するしかないので国連の法秩序を守るべきである
言葉だけではなく国家補償をすることで信頼を得られる。